■ コンテンツ
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◆参考文献:Houses Temples of the Sky: デボラ・ホールディング 著
◆ Bonatti on Basic Astrology: ベンジャミン・N・ダイクス訳著
◆ レトリウス The Egyptian ジェームス・H・ホールデン訳著
◆ その他、古典的な西洋占星術の文献
第6ハウスは病気に関する事柄を見るのに使われますが…
多くの場合、ホラリー占星術の質問で病気のことを尋ねられたときに参照するハウスではありません。
ここは、病気の質問以外のときの病気のハウスです。
どんな場合に病気のハウスとして作用するのかというと、コミュニケーションがうまく取れない場合など、その原因がその人の病気、あるは相手の病気にある場合、当事者の6ハウスのルーラーが相手から見えていなかったり、6ハウスのルーラーが相手の6ハウスに入っていることがよくあります。つまり、事実アスペクトできない、認識できないハウスとして作用します。
アセンダントからアスペクトを持てないハウスとして、2ハウスや12ハウス、6ハウスと8ハウスがあります。ここで持てないという意味は、アセンダントをクレヨンで塗りつぶした感覚で、メジャーなアスペクトを持てないという意味です。
先に述べた4ハウスなどは、アセンダントから90度に、スクエアに当たるわけです。まだ述べていませんが、3ハウスはセキスタイル60度のアスペクトを持っています。7ハウスはオポジションでアセンダントと関係を持ちます。
太陽が6ハウスに入ると、そこはケーダント・ハウスです。力は弱くされます。同じケーダントの3ハウスや9ハウスは、アセンダントから60度、120度の位置にあるので、6ハウスの弱さと一線を画しています。
この弱さは、12ハウスにも言えます。弱く、虚弱で、アセンダントから手を差し延べてもらえない場所です。与えられている意味を書き出すと、6ハウスと12ハウスはそっくりです。書き出してみましょう。
疲労、風邪、病気、災いのもと、悪い兆し、好ましからぬ運、破滅や破壊の巣窟、孤独と悲嘆、堕落、幽閉、落胆、気落ちの・・・いえ、6ハウスと12ハウスとがごっちゃごちゃにゃなっていますが、後はご自身で振り分けて下さい。
両神殿の入り口とも(宮のことです)、[苦労の正門]となっています。一方はよじ登る運命[12]、一方は落ち込む運命[6]。
とんでもない悪いことを書き連ねてあります。特にケーダントだから弱いんだという説明ではないようです。ケーダントはラテン語の「ちょうつがい」という意味らしいのですが、だからどうなんだ、ということは無いようです。アンギュラーはカーディナル「重要な・主要な」です。じつは、「ちょうつがい」の方にも、「要」という意味はあります。だから、単なる名前なんだと、私は思っています。
サクシダント、サクシーデント、サクシデント、どれも同じですが、意味はカーディナルにやがて「続いていく」からだけです。やっぱり深い意味はありません。「成功」という意味を持っているのかと思ったこともありますが、ちっとも持っていないようです。
ちょと横道にそれましたが、戻りましょう。もともとハウスの順番から行くと1→2→3→4→と並んでいます。当たり前!
カーディナル・ポイントと呼ばれるアセンダント、7ハウス、I.C、M.C、の四ヶ所は、最重要点として全天の回転を支える役を担っていると見ます。視覚的にも分かりやすいでしょう。太陽の上昇、日の入り、上昇から下降へ移行する点と、地の底、下降から上昇へと転じる点です。ここはしっかりと認識できる部分です。2ハウス、5ハウス、8ハウス、11ハウスは、それをひきずっています。
マイナス5度ルールというのは、ハウスの終わりがしっかりしていないことを表現しています。いつの間にか次のハウスが始まり、ハウス・カスプ、次のハウスのドアがあります。こうして考えていくと、ケーダント・ハウスというのは、心もとないというか、順番に弱くなっていって、ついにハウスの終わりではエネルギーが減少し消沈を向かえるイメージです。いつどこで終わったのかな?
上記、面倒でしょうがご理解下さい。重要事項です。
ここにおいて、やっとケーダント・ハウスが虚弱なハウスであることが、ご理解いただけるものと思います。その4っつあるケーダント・ハウスの中でもアセンダントと面的なアスペクトができる3ハウスと9ハウスは、アセンダントの力が及ぶと考えて、最虚弱ではないことになっています。
6ハウスと12ハウスは意味がよく似ています。どうやって区別しているの? 未だによく分かりません。
6ハウス、災いの兆し、12ハウス、災いの兆し。同じじゃない!
6ハウス、悲しみ、12ハウス、悲しみ、 又、また。
6ハウス、破滅のもと・苦労、12ハウス、破滅のもと・苦労 !
そうです。マニリウスはまったく同程度に悪く捉えていたようです。
少し時代が変遷します。6ハウス、重労働、奴隷的な労働、病気・疾患、恨み、悪運。
少し今日広まっている解釈に近いようですが、飛んでもいます。
労働をこの部屋に重ねたのは間違いのようです。
6ハウスは労働の部屋としたことです。
労働から来る疲労や病は含まれますが、単純に労働は10ハウスです。仕事として捉え、経歴やプロの仕事と捉えるハウスは10ハウスのはずです。ここのところの分離が曖昧なままです。もちろん、労働といった場合は、雇い主の関係、自分自身の労働状態の両方が勘案されるべきですが、6ハウスに経歴は絡んでいません。できれば、働かずに一生食えれば、最高の人生と考えていた古代の智慧有る人々の思想です。何をしたかって?
占星学に決まっています。 ←ジョークです。
それを少し説明させてください。
典拠
1.Loeb 版 マニリウスの「アストロノミカ」
2.有田忠郎氏の同上の訳「天の聖なる学」
3.ジョン・フローリー氏の apprentice 16 の「Let's Get This Straight」
4.リリーの「クリスチャン・アストロロジー」
第6ハウスは“porta laboris eritthe” と言われます。それは、労働を表すわけではなく、“厄介事”です。これは同様に12ハウスにもマニリウスは当てはめています。
マニリウスの著したアストロノミカの Loeb 版のその箇所には、ラテン語で「porta laboris eritthe」、英訳で「portal of toil;」となっています。 labour の意味は、「労働」「仕事」という意味もありますが、英英辞典では、「the ordinary affairs of life」とあります。日本語に訳すと、「人生で気をもまなくちゃいけない事」のような意味です。
有田氏はストレートに「労働の門」と訳されていらっしゃいます。同時にこれは反対側(12室)にも当てはまると、その節で訳されていらっしゃいます。Loeb 版の英訳ももそうなっているので、有田氏の間違いではないと考えられます。有田氏は占星術師ではなくフランス文学を専攻されていっらしゃる学者です。
ジョン・フローリー氏は、文脈上からの違いを指摘していて、もし6ハウスが労働のハウスであるならば、有田氏も書いているように、「12ハウスも労働のハウスとなるであろう」と指摘しています。更に、ラテン語から英語に翻訳するときに、当てはめる単語が少なすぎたのだと述べています。この間違いはビクトリア王朝中期後半に、既に始まっているとしています。また、明快に『Porta laborisは、マニリウスによってこのハウスに与えられたタイトルではなく、ただここに付いて述べられたものにすぎない。また、この文脈からして "労働のハウス"でもない。』と書いています。
ウィリアム・リリーは、ホラリーでもネイタルでも、家畜(の労働や売買その他)から得られる利益という記述はありますけれども、一切6ハウスに労働を当てはめていません。
彼のネイタルの章では、彼は6ハウスに次を与えます。『悲しみや気がかりの前兆となる何事か、体の障りやその部分、使用人、小さな家畜、父方の叔父や叔母、風邪引き、内服薬や薬、蜂、鳩、ガチョウ、雌鳥、豚など』
これらの一連の記述から再考すると、文脈上「労働の門」であれば、「両者とも失墜の危懼(きく)に悩み、憔悴(しょうすい)している」といった言い回しを使うのだろうかという疑問が湧き上がってきます。労働であれば普通は、「疲弊(ひへい)し、憔悴し」、という表現になり、「疲れる」という語が入ってきて当たり前なのではないかと思われます。危懼(きく)に悩み、憔悴(しょうすい)するといった言い回しが適切なのは、やはり英英辞典からの labour の訳、「人生の厄介事」ではないでしょうか。そして、「12室にも与えられている」という部分を、現代的占星術の分野では、まったく考慮されていません。
12ハウスへの意味の割り当ては、疲労、災いのもと、悪い兆し、好ましからぬ運、破滅や破壊の巣窟、孤独と悲嘆、堕落、落胆、気落ちの・・・等です。6ハウスと12ハウスの区別が付かないくらいよく似ています。6ハウスが労働の門ならば、文脈上12室も当然労働の門に当てはまることでしょう。これらから勘案して、「労働の門」と訳すには甚だ疑問を持たざるを得ません。
現代占星術の本は、おしなべてこの辺りの考察を欠いたまま書き記されています。ネイタルを読み解くにも、労働(疲労、落胆・・・)とこじつけられないこともありませんが、ホラリーの質問に至った場合、完全に読み間違える原因となります。
詳しくは、ジョン・フロウリー氏監修の Apprentice No.16をお読み下さい。
健康。
ここでいう健康とは、健康で頑丈な身体を表示星を通して調べることです。ですから、不健康も同時に示します。
病気。
これも、病気かどうかを検討するときとか、病気の種類を鑑みるという意味です。身体の欠陥。働き過ぎ、内臓の病気。いよいよ今日的になってきました。
下僕、従業員、ペット(仔山羊ぐらいまでのもの)、農業経営。
だいぶ落ち着いてきました。
こんな所です。
ここは地へ潜り込む最初の部分です。肉体や草木は枯れています。魂は精算に向かいます。悪いことを為していたならば、どの神にか懺悔が必要です。神の種類は残念ながら、どの神なのかは書いてありません。閻魔様に会う前に済ませておかないと・・・ここは懺悔が始まる部分です。メソポタミア人は、悪疫と恐怖を司る神が通り道に居ると考えました。恐怖の神のシンボルは「火星」かもしれません。神というからには良い面ももちろん持っているはずです。事実、火星は6ハウスの「ジョイ」です。もう一方のマレフィック土星が「ジョイ」になる場所は、容易に想像が付くでしょう。土星は12ハウスで[ジョイ]です。
カルディアン・オーダーでの配分は水星です。水星がここへ入っても、悪くはないよ ぐらいの意味です。
6ハウスの意味は、隠れた目に見えない細菌や、肉体の諸機関の衰えによってもたらされる、得も言われぬ不安と、体が蝕まれていくことに耐えることと言い直すことができるでしょう。
ただ、ここは病気や疲れからの不安に関係が有るので、その方面の仕事には関係してきます。昔からいわれるように、医師の6ハウスで火星と金星がコンジャンクションしていたら名医だと。看護婦さんの仕事なども、重労働で、しかも病気や風邪引きに関係するので大ありです。
エズラという占星家は6ハウスと12ハウスのペットについて、ひじょうに分かりやすく述べています。「人間を乗せて運べる動物は、12ハウスだよ!」
6ハウスはこんなところです。火星が[ジョイ]で、その性質云々ですが、火星の性質とあまり関わりがないように思えます。しかし、二つのマレフィックで6ハウスと12ハウスを分け合えば、こうなる結果は誰でも予想が付きます。確かにメスを持つ医者(火星)が金星と共にあれば、手術を楽しみもするのでしょう。ドクター、ブラック・JACKのネイタルには、確実にこの組み合わせが有るはずです。
1st house
2nd house
3rd house
4th house
5th house
6th house
7. house
8. house
9. house
10. house
11. house
12. house
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