◆ レシーブ と リセプション
既に、多くの人々はアスペクトになじんでいます。
占星術を解釈するうえで、次はレシーブやリセプションの概念の把握が必要です。もちろんディグニティーを把握しておくことも重要ですが、これは知らず知らずのうちに、把握されていると思います。
8世紀にMasha'allah(マーシャー・アラー、740頃~815)という人が登場します。彼は『On Recption』を著していて、始まって直ぐの所に次のような文節を書いています。
“火星は自身の本体によって土星と結び付けられ、火星は自身のドミサイルで土星をレシーブする。しかし、土星は火星をレシーブしていない。これは、火星の前に、より近い他の惑星による既知のアスペクト(すなわち角度に従った)が他に無い場合に、土星とのコンジャンクションで起こる。”
上記の説明を図にしたものです。
Works of Sahl & Masha’allahのOn Reception、p.1より
(ベンジャミン・ダイクス訳、Works of Sahl & Masha’allahの中に同梱)
★ 上記の説明は明らかにミューチャル・リセプションではありません。土星はフォールです。でも、リセプションは起きると書いています。火星が土星をレシーブして(受け取って)いるからです。[土星が火星をレシーブしているのではありません(こういう記述が有るにも関らず、堂々と、土星が火星をレシーブしていると教えている教室があります。私の先生のジョン・フローリーがそうです。また、ジョンの書いた本がかなり日本で流行ったので、それに影響された人々が間違えて教えています)]。
★ レシーブとリセプションを理解しないと、ホラリー占星術でも、ネイタル占星術でも、実際の判断はできません。これが無いと、太陽星座占いの延長線上になってしましい、雑誌や新聞のコラムに載せるような判断で終わります。
★ レシーブとリセプションの解釈があるからこそ、一人一人に、個別の判断ができるようになります。
★ レシーブを知ると、歴史を通じたネイタル占星術がどのように組み立てられてきたかも分かってきます。技術の背景にある多くの占星術師たちの手法を手に入れられたとの、安心感を持つことができます。
★ 人々への伝え方に哲学的な考察が加わり、クライアントに安らぎを与えると共に、自分自身の学んできたものへの手ごたえを感じ直すことができます。
★ レシーブとリセプションは、あなたにとって手の届かない難しい概念だと思い込んでいたことが、嘘のように氷塊します。まだ知られていない技術を知ることになるので、教えたいとか、まだ学べるとか、人生の楽しみが増えます。
◆ レシーブとリセプションは、ホラリー占星術で把握した方が早い
★ ごめんなさい。ネイタル占星術でもレシーブを知らないと判断できないと言いましたが、この技術を信じれるかどうかは、ホラリー占星術でないと実感ができません。西洋占星術は体験を通して徐々に身に付くものです。
中には直感の優れた方がいらっしゃるので、技術を飛び越えて鑑定できる人もいるにはいます。でも、ほんの一握りの人たちで、それらの人たちには理論の裏付けがありません。理論や理屈を飛び越えて、分かってしまうのです。
◆ 西洋占星術の、意外な歴史
● 星による占い(占星術と言えないこともない)は紀元前、年代の特定のできないくらい前からありました。ここで言う西洋占星術は、ホロスコープを使う占星術という意味です。その誕生は、紀元前100年前後のヘレニズム地域です。ヘレニズム時代とは紀元前323年~紀元前30年のことで、ギリシャ語が話されていた地域を指します。
もちろん、その誕生までに天文学的な蓄積があったことは言うまであもりません。
● 私は長い間ホラリー占星術こそが最初に生まれた占星術だと思っていたのですが、これは全く間違っていました。マンデーン占星術が最初であったとの歴史的な検証が為されています。次に生まれたのは、ネイタル占星術、ちょっと最初は信じられませんでしたが、時計やカレンダーが手に入る人たちによって始められたものです。
● 最初に書かれた本は現存していませんが、ヘルメス・トリスメギストスを名のる人物によって書かれているようです。そのヘルメスに習ったと書いているアスクレイピオスを名のる人物によって書かれます。その後、ネセプソを名乗る人物や、ペトシリスを名乗る人物により伝えられます。
● これら四人の書いた本は、いずれも後の人たちによって参照されているので「在った」ということが分かるだけで、実際にもっと多くの何が詳細に述べられていたのか、今となっては分かりません。ヘレニズム期に誕生したので、ヘレニステック占星術と呼ばれています。
● この古典的な西洋占星術は、その後も少しずつ形を変えながらも、西洋占星術の基本法則の元になっていきます。アラビア時代には、体系化された伝統的な占星術の形が残されました。
◆ 『伝統的占星術』による、リセプション
現在ブログやXでは、ネイタルに必要な惑星の査定方法をお伝えしています。ネイタルの講座はしばらく考えておりません。X
惑星の査定方法の一部は、HPに書き込んでいこうと思っています。
◆ 百文字占断 参考例集
『PCの不調。何が悪いのか。直るのか?』No 816 2022年12月20日最新
『武漢ウィルスに感染していますか』No 815 2021年7月25日新
『惑星の振り分け』No 814 2018年12月31日
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