西洋占星術上の定義は

歴史を通して学ぶ必要があります

星占いのページへ


■ コンテンツ 目次
■ 占星術ワールド
◆ 占星術が生まれた
■ 西洋占星術の誕生
■ 西洋占星術の誕生
■ 西洋占星術を学ぶ姿勢
◆ 占星術による物事の判断
■ 惑星は何故7つ
◆ 西洋占星術の基礎
■ 占星術の基礎 2
■ 惑星の持つ光に付いて
■ 西洋占星術の精神性
◆ 自然科学と西洋占星術
◆ サインの使い方
■ 惑星の図案
■ 星を読むことができると
したら
それを書いたのは誰?
■ 星を読むことが その 2.
■ 星を読むことが その 3.
■ 星を読むことが その 4.
◆ 創造神と、神々の位置
■ エレメントを持つ惑星
◆ 魔術と唯識論
■ 魔術と、霊的な感覚
◆ サインを多用しない
■ 占星術で言うエッセンス
■ 5度前ルール
■ 本質を区分する
◆ 判断の前の考察
■ 心の品質


■ 占い四方山話し
■ パソコンのトラブルを
占星術で解けるか?


スカイプ
西洋占星術スクール
レッスン詳細
レクチャーの概略は
レッスン詳細のページで
お確かめください。

スクール(通信コース)

 ◆ 西 洋 占 星 術 の 6 ハウス

「6ハウスは、仕事・アルバイトのハウスではありません」

 ■ モダンな占星術での 6ハウスの意味

様々なサイトを覗くと、6ハウスの意味が下記のように定義されています。
6ハウスの定義、意味 「自分以外に尽くす事柄」

  • 1.※ ボランティア・無償の奉仕
  • 2.※ 仕事・職業
  • 3.※ 部下
  • 4.※ 病気・健康
  • 5.※ ペットや小動物
  • 6.※ マンデン占星術では、労働争議・食料生産・軍隊

上記の、少なくとも「自分以外に尽す事柄」、そして、1.と2.、そして軍隊 は間違っています。

西洋占星術の用語は、 ギリシャ語 ⇒ ペルシャ語 ⇒ アラビア語 ⇒ ラテン語 ⇒ 英語 と訳されてきたことを念頭に置きながら定義を確かめていかなければいけません。そして疑いながら学習を重ねていくものです。ですから、どうしても西洋占星術なりの歴史観が要ります。

又、その為に、確かめる手段として古代の文献類と、ホラリー占星術があります。

上記の中の6ハウスの意味の中には、幾つか古代から提唱されているものもありますけれども、それらの意味の中には古典的な文献類に載せられていなかったものも散見します。※ 無償の奉仕や、※ 仕事・職業等です。

 ■ どうして、これらの言葉が出てきてしまったのでしょうか?

なぜ、こんなことになってしまったのかというと、明らかに翻訳を繰り返しているからです。誰の責任という事もありませんが、言葉の意味だけを翻訳していくと、確かめる術が無いことになります。

過去には、様々な言語に翻訳されていながら、1世紀に書かれたドロセウスの本から12世紀のボナタスの本まで、あまり内容に変化が見られないということは、確かめる術が存在していたからです。

6ハウスは「厄介事」の部屋です。この厄介事という単語は「仕事」という意味を持つ単語に訳された時から間違いが生じました。英語の lavorです。

それは、時代が変遷していき17世紀頃に、6ハウスに、重労働、奴隷的な労働、病気・疾患、恨み、悪運等の意味が加えられたとなっています。少し今日広まっている解釈に近いようです。労働をこの部屋に重ねたのは間違いのようです。

労働から来る疲労や病、重労働の状態は含まれますが、単純に労働は10ハウスです。仕事として捉え、経歴やプロの仕事と捉えるハウスは10ハウスのはずです。ここのところの分離が曖昧なままです。もちろん、労働といった場合は、雇い主との関係、自分自身の労働状態の両方が勘案されるべきですが、6ハウスに経歴は絡んでいません。

 ◆ 検証

典拠

  • 1.Loeb 版 マニリウスの「アストロノミカ」
  • 2.有田忠郎氏の同上の訳「天の聖なる学」
  • 3.リリーの「クリスチャン・アストロロジー」
  • 4.ジョン・フローリー氏の apprentice 16 の「Let's Get This Straight

第6ハウスはラテン語で、“porta laboris eritthe” と言われます。それは、労働を表すわけではなく“厄介事”です。これは同様に、マニリウス(1世紀の抒情詩家)は12ハウスにも当てはめています。

マニリウスの著したアストロノミカのLoeb版のその箇所には、ラテン語で「porta laboris eritthe」、英訳で「portal of toil;」となっています。 labour の意味は「労働」「仕事」という意味もありますが、英英辞典では、「the ordinary affairs of life」とあります。日本語に訳すと「人生で気をもまなくてはいけない事」のような意味です。 有田氏はストレートに「労働の門」と訳されていらっしゃいます。同時にこれは反対側(12室)にも当てはまると、その節で訳されていらっしゃいます。Loeb 版の英訳ももそうなっているので、有田氏の間違いではないと考えられます。有田氏は占星術師ではなくフランス文学を専攻されていっらしゃる学者です。

ジョン・フローリー氏は、文脈上からの違いを指摘していて、もし6ハウスが労働のハウスであるならば、有田氏も書いているように「12ハウスも労働のハウスとなるであろう」と指摘しています。

更に、ラテン語から英語に翻訳するときに、当てはめる単語が少な過ぎたのだと述べています。この間違いはビクトリア王朝中期後半に既に始まっているとも書いています。また、明快に『Porta laborisは、マニリウスによってこのハウスに与えられたタイトルではなく、ただここに付いて述べられたものにすぎない。また、この文脈からして "労働のハウス"でもない。』と書いています。

ウィリアム・リリーは、ホラリーでもネイタルでも、家畜(の労働や売買その他)から得られる利益という記述はありますけれども、一切6ハウスに労働を当てはめていません。

彼のネイタルの章では、彼は6ハウスに次を与えます。
『悲しみや気がかりの前兆となる何事か、体の障りやその部分、使用人、小さな家畜、父方の叔父や叔母、風邪引き、内服薬や薬、蜂、鳩、ガチョウ、雌鳥、豚など』

これらの一連の記述から再考すると、文脈上「労働の門」であれば、「両者とも失墜の危懼(きく)に悩み、憔悴(しょうすい)している」(有田氏訳)といった言い回しを使うのだろうかという疑問が湧き上がってきます。労働であれば普通は、「疲弊(ひへい)し、憔悴し」という表現になり「疲れる」という語が入ってきて当たり前なのではないかと思われます。危懼(きく)に悩み、憔悴(しょうすい)するといった言い回しが適切なのは、やはり英英辞典からの labourの訳、「人生の厄介事」ではないでしょうか。そして、「12室にも与えられている」という部分を、モダンな占星術の分野では、まったく考慮されていません。

12ハウスへの意味の割り当ては、疲労、災いのもと、悪い兆し、好ましからぬ運、破滅や破壊の巣窟、孤独と悲嘆、堕落、落胆、気落ち…等です。6ハウスは7ハウスの隣にあるので、他人からの厄介事で、12ハウスは1ハウスの隣にあるので自分自身からの厄介事かなと思います。が、妖艶な美女からの誘いに乗る乗らないは、6ハウスのような気もしますし、自己堕落だから12ハウスだろうという気もします。しかし、歴史的には12ハウスに当てはめられています。

2つのハウスは、もともと区別が付かないくらいよく似ているのです。6ハウスが労働の門ならば、文脈上12室も当然労働の門に当てはまることでしょう。これらから勘案して、6ハウスだけを「労働の門」と訳すには甚だ疑問を持たざるを得ません。

モダンな占星術の本は、おしなべてこの辺りの考察を欠いたまま書き記されています。ネイタルを読み解くにも、労働(疲労、落胆・・・)とこじつけられないこともありませんが、ホラリーの質問に至った場合、完全に読み間違える原因となります。

詳しくは、ジョン・フローリー先生監修の Apprentice No.16をお読み下さい。

  ■ その他の6ハウスの意味に関して

健康。 ここでいう健康とは、健康で頑丈な身体を表示星を通して調べることです。ですから、不健康も同時に示します。

病気。 これも、病気かどうかを検討するときとか、病気の種類を鑑みるという意味です。

身体の欠陥。働き過ぎ、内臓の病気。いよいよ今日的になってきました。

下僕、従業員、ペット(仔山羊ぐらいまでのもの)、農業経営。 だいぶ落ち着いてきました。

こんな所です。

 ◆ 6ハウス

ここは地へ潜り込む最初の部分です。肉体や草木は枯れています。魂は精算へと向かいます。悪いことを為していたならば、どの神にか懺悔が必要です。・・・ここは懺悔が始まる部分です。メソポタミア人は、悪疫と恐怖を司る神が通り道に居ると考えました。神の種類は不明ですが、シュメール人にとって冥界の神ネルガル、さしずめ、閻魔様にまみえる所です。恐怖の神のシンボルは「火星」。神というからには良い面ももちろん持っているはずです。事実、火星は6ハウスの「ジョイ」です。

もう一方のマレフィック土星が「ジョイ」になる場所は、オポジションの12ハウス。土星は12ハウスで[ジョイ]です。 カルディアン・オーダーでの配分は水星です。水星がここへ入っても、悪くはないよぐらいの意味です。

6ハウスの意味は、隠れた目に見えない細菌や、肉体の諸機関の衰えによってもたらされる、得も言われぬ不安と、体が蝕まれていくことに耐えることと言い直すことができるでしょう。又、古典的な意味の中身には、奴隷の状態、敵意、悪運という意味もあります。

明かに病気のハウスであり、リリーは売春婦やソープランドもここだとしています。使用人のハウスです。給金を頂いて、したくない仕事をするハウスです。どこにも『自分以外につくす事』という意味はありません。これらとボランティアと何か関連があるでしょうか? 

国家の厄介事もここです。様々な意見がありますが、国民の全てが健康なら支給しなくてもよいはずの生活保護費は、人々の健康な生活を守れなかったという国家の責任でしょうか? それとも、本人にも問題があるのでしょうか? それは議論をしなければいけませんが、国家の厄介事であればここ6ハウスです。

他の人に一時でも給金を払ってしてもらうことが6ハウスです。ガソリンスタンドでの洗車、ハウスクリーニングを外部に委託する、配管の修理等々です。下僕、従業員の範疇に当てはまるからです。もっと広い意味で、我々の国家の自衛隊や警察が、我々に対して行ってくれるサービスも6ハウスです。何故なら、我々は税金という資金を払っているからです。自衛隊や(軍隊)そのものが6ハウスであるわけではないのです。ですから、全ての課金の無いサービスは、6ハウスであるはずがありません。チップを払うという感覚が、6ハウスのことに近いのだと思います。

ただ、ここは病気や疲れからの不安に関係が有るので、その方面の仕事にも関係してきます。昔から言われるように、医師の6ハウスに火星と金星がコンジャンクションしていたら名医だと。看護婦さんの仕事なども、重労働で、しかも病気や風邪引きに関係するので大ありです。

 

 ■ 確かめる術

それを確かめるためには、ホラリー占星術が近道です。
アルバイトに関する質問が寄せられたとします。アセンダントのロードと、6ハウスのロードがアスペクトしていました。アルバイトに就けなかった・・・ そういう結果で確かめることができるわけです。

 2014年 7月13日 


占星術が抱える本質 星占い ホラリー西洋占星術 項目トップ


この読み物のトップ

マイナス5度ルール

歴史観を持って学ぶ必要のある理由

ホラリー占星術とは何か

唯識論と西洋占星術

リンク ホームページへ戻る

------------------------------------------------

ホラリー占星術の理論
ホラリー占星術の実占
ホラリー占星術の技術
西洋占星術教室
占星術スクール
占星術教室
西洋占星術スクール
トラディショナルな占星術

占いの館
占い館
占いハウス
占いハウス
電話占い
メール鑑定
占い館
トラディッショナルな理論

日本の西洋占星術が大転換する時期に
さしかかっています
一緒に学びませんか。
それが西洋占星術の発展につながります

占いの館「おひさま」
ホラリー占星術 ブログ
『愛のホラリー占星術』申込み

Copyright © Mr.ホラリー Kuni Kawachi All right reserved.