へレニスティックな占星術西 洋 占 星 術 を 学 ぶ 姿 勢■ 疑いながら、西洋占星術を学ぶ 占星術の溝を埋める、学ぶ姿勢 私たちが天体による占い・予測という不思議なテクニックを、ステップを踏みながら手に入れようとすると、現代の日本には幾つかの壁が存在しています。その一つは、アラン・レオ以前の西洋占星術の技術を学ぼうとした場合、まず言語の壁が立ちはだかることになります。 では、なぜ、アラン・レオ以前の西洋占星術を紐解かなければいけないのでしょうか。モダンな西洋占星術が、古典的な西洋占星術を基礎として組み立てられているのなら何も問題はありません。しかし、なにやら解決できずに置き去りにされている問題が在るようです。それを学べば、今まで学んできたものに更に磨きがかけられることになるでしょう。 このHPでは、かなり以前から、モダンな占星術に幾つかの問題があるよと指摘し続けてきました。それは、かなり功を奏しているように思います。 例えば、ハウスの振り分けに新・旧の違いがあります。キスやワインを飲んで楽しむことは、モダンな占星術でも、古典的な占星術でも5ハウスの事柄としています。けして、口で楽しむことだから1ハウスの事柄であるとはなっていません。つまり、楽しみという「質」でハウスは振り分けられています。 そのように振り分けられていながら、モダンな占星術は時々、楽しみの「質」と楽しむ「器官」を、等質の事柄として扱っている場合があります。その理由は、モダンな占星術のどこかに、体と同じように他の様々な事柄も、ハウスとサインは同等の左回りに構成されているものという視点が存在するからです。 このような視点の相違から、モダンな占星術では、モダンな占星術を学ぶ内部の人達から、ハウスの解釈は「信じられない」とまで言われることがあります。 多くのモダンな占星術の本には、歴史的な観点から占星術の起源を探ったり、その変遷が述べられたり、発展していく過程も載せられたりしています。それはそれでとても貴重なものです。ところが、ハウスの支配星に関しては、
ハウスを司る惑星は、占星術の根幹をなす惑星の意味を導き出す基礎としてとても重要なものの一つです。歴史的な視点をモダンな占星術の本も持っていますから、ハウスを司る惑星の変遷を一言も述べずに押し進める理由がどこかにあるはずです。 古典的なハウスの支配星は、1ハウスは土星、2ハウスは木星です。 モダンなハウスの支配星は、1ハウスは火星、2ハウスは金星です。 2ハウスは、古典的な占星術もモダンな占星術も、ともに財産のハウスです。 ゆえに、古典的な財産の星は木星です。金星は愛の星です。 この見解は、全く違った結果を生んでしまいそうです。基礎を知ることは重要です。これらのことを知れば、これまで以上にあなたの鑑定の幅が深く確信に満ちたものになり、素晴らしい判断結果を得られることになるでしょう。 ■ 占い(占星術)と科学そして、科学者からの非難に対しての反論 科学者と呼ばれる多くの方々から、今日、「占星術はけしからん」と様々な非難を受けています。 そこで、これらの科学者からの意見に対する考え方の一つを書いておきたいと思います。 養老孟司氏は、因果関係と対応関係を混同しないことの重要性について書いています。 因果関係と対応関係は違います。このような区分をすると、少し乱暴かもしれませんが、占星術と科学の違いがこれまでよりも明確になってくると考えます。 初めに、明確に区分しておかなければいけないことは、科学と占星術の根本的な違いの指摘の必要性を、言葉の上でも内容でも満たしておくことです。 私はこの小節で、科学と科学的態度というものも、区分して使っています。科学的態度というのは、論理的な思考の積み重ねと言い換えてもよいかもしれません。各種の推論を科学的態度で行うとしても、占星術と科学には明確な区分があります。 養老猛司氏の論によると、 それに対して、 上記二つの考え方のうち、西洋占星術は、対応関係に基づく推論をする学問です。 人が生まれることと、星々が東の空に生まれることを対応させます。 また、質問が生まれることと、星々が東の空に生まれることを対応させます。 占星術とは、対応関係を土台とする精妙な感覚的学術(アート)であって、 科学者諸賢からの批判に対しては、 ■ 西洋占星術が内包させている思想● 西洋占星術はその背景に思想、哲学、宗教を抱えています。 その論理性は天が整えた統一性に沿うものであり、闇雲に人間が作り上げてきたのでは、宇宙に元々内包させているものと合致してきません。何らかの思想と無理に整合性を取ろうとしてみても、それは取れなくなります。逆に言えば、占星学の成り立っている背景となっている思想・理論は、天に沿ったものに整えてきたものであり、それを組み立ててくれたのが我々の先人たちの努力となるわけです。 であるならば、地上においても整った思想は、天に沿っている占星術の思想とも整合性を持ってくるはずです。 そうかといって、占星学あるいは占星術が高い宗教性を備えていて、人の生きるべき道しるべとなるかというとそうではないでしょう。占星学は、占星学として整えられているだけです。 現存する思想や宗教には、占星術を否定するもの、占星術を肯定するものなど様々なものが存在します。例え証明可能であっても、証明されても、元々未来を見通すことは、神に認められた預言者の為すことであるからと、即座に否定されることもあります。天がなぜ証明可能な形として占星術を残したかに思いを馳せると、一概に占ってはいけないとする意見にも違和感を持ちます。 しかしながら、そういえるには100%に近い形で未来や過去を占星術を通して見通せなければならないことは必定でしょう。道はまだまだ遠いと思います。
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