12のサイン
黄道帯12サイン全体の意味
サインの意味はエジプトの占星術からもたらされた意味を含んでいます。
ハウスの意味はメソポタミアの文明からもたらされています。2つの文化圏からきている意味が同じになることは考えににくいことです。この辺りの事柄も西洋占星術は歴史を通して理解するしかないことを届けています。
古典的な占星術のサインの意味は、そのサインのルーラーやイグザルテーションのルーラーといった、主だった惑星の意味から導き出されているものです。
ちょっと観察してみましょう。
蟹のサイン

蟹のサインは月がルーラーで、イグザルテーションの惑星は木星です。ここから太陽はホットでドライな季節に入るので、ネイタルには必ずホットでドライな性質が投げ込まれます。つまり、蟹のサインには、季節のエレメントであるホットでドライが含まれていることになります。その他のサインも同様です。
全てのカーディナル・サイン(活動宮)は、活動的なサインです。コールドでモイストな水のサインであり、女性格です。夏の水のサインは冷たい水ではありません。暖かく、従って、水そのものが動めく、停滞せずに流れるサインです。出て行く水なので、植物にとってはまたとない生育を助けてくれる水となります。実際には、植物だけに限らず、育成を助長する活動的な水として捉えられています。母なる月は牡牛のサインでも育むことに関係していましたが、蟹のサインでは、更に強い母性を持って育むことになります。
夏のホットでドライな季節の中の、コールドでモイストなエレメントの蟹のサインには、幾分矛盾とも思えるような性質が入れ込まれています。ホットでドライな夏であることから、外に向けた活動性もあり、同時に、親が子供を見るように、母親の保護的(内向きな)な性質も持たせられているのです。月の早さも考えると、蟹の水は全てのものを育みながら速く流れる急流の性質と考えられ、素早く動く勢いのある水のサインとなります。
月が支配するこのサインは、− 育児、母性、保護、家族愛など、私たちが連想するほとんどの意味が、月によってもたらされています。
木星のイグザルテーションは、木星の物事を構築して広がっていく性質がこのサインに与えられていて、細胞レベルでコツコツと、しかし全体としては大きく成長する性質として、水の力を借りて成長を促します。
土星と火星が、デトリメントでフォールです。月と木星が豊かな惑星であるなら、土星と火星は、その豊かさを欠乏させていく惑星ですから、あきらかにデビリティーになることが頷けます。土星のコールドは、蟹の暖かい水の性質のコールドとは異なっています。火星は、水のサインのトリプリシティーを得ていますが、同時にフォールにもなっています。ホットでドライな火星は、冷たい水を好みますが、温かい季節の水を好しとしないのでしょう。自己主張をする火星は、蟹のサインの月や木星と合わないのだとの説明もあります。
フォールの惑星とは、無視され、耳を傾けられず、それゆえ、「見てよ」、「聞いてよ」と行動がより目立つようになってしまいます。それが更に他者から疎まれ、嫌なやつになることもあります。すると火星は、ますます派手に行動するようになっていきます。
獅子のサイン
獅子のサインはホットでドライな夏の季節の中でも、特にホットでドライなサインです。ホットでドライを持続させる固定的なサインです。太陽が支配している意味がここで特に強く出ています。まるで太陽の意味を持つかのようなサインで、実際に幾つかの太陽の意味は、このサインでも見つかります。しかし、エレメントで考慮していった方が早く意味を捉えられるでしょう。
男性格のサインでホットでドライですが、ここには急ぐ火星は登場しません。火星と太陽が共に登場したのは牡羊のサインでした。ホットなサインはすべて男性格です。コールドなサインはすべて女性格です。
持続する、強い、ドライな、容赦のない、安定した、終わりのないホットでドライです。
太陽がここにあり、アセンダントやMCであれば、最も目立ちひときわ人目を引きます。火のサインで、火の性質を持つ太陽のサインですから、上方に向かうエネルギーを持っています。
土星がデトリメントになるのは、土星が暗さを好むからです。最も明るくて暑いサインに、最も冷たくて暗い土星は相応しくないのです。
固定サインなので、柔軟性や受容性は持ち合わせていません。
乙女のサイン
乙女のサインは季節の変わり目に当たり、夏らしい日と秋らしい日が交互に訪れるためダブル・ボディッド・サインとなります。全てのミュータブル・サインは、バイコーポラルと呼ばれる二重性を持ち合わせています。そのルーラーである水星も、首から下の肉体部分では2つある臓器を指し示すことから、このサインの支配星に相応しい惑星です。ミュータブルであり、コールドでドライな地のサインであり、ホットでドライな夏のサインであり、女性格であるなどの意味が混ぜ合わされています。内省的ではありながら、夏の性質も残っているので、外に向かうホットでドライなエレメントも働いているサインです。
夏の気配を残してはいるものの、秋が近づく気配も濃厚なこの季節はあきらかに柔軟な移行期にあたります。変化する大地(地のサイン)であり、暑く成ったり冷たくなったりしながら、植物の実に見事な味を加えていきます。
水星が、サインのロードとイグザルテーションのロードの双方になります。
コールドでドライなサインに相応しい、コールドでドライな惑星であることと、水星は他と上手にコミュニケーションを取る担い手ですが、それには必ずホットな行動性を与えられている必要があります。ここは夏のサインで、もともとホットが備わっています。水星がドライなサインにあることで、ある種の実態を与えていきます。
火と水と風のサインは、何らかの流動性を表し、それに実態を与えるのが地のサインです。実りの秋に水星が支配するこのサインが置かれていることで、現実的な有用性をも見られ、実用的、かつ有用である可能性を示しています。
ホットでモイストな木星がここでデトリメントになります。木星は広がり、生長が促進される場所で生い茂りますが、コールドでドライなここでは、組み立てた物が取り壊され、解体され、摘み取られ、ばらばらにされます。
風を支配しているこの木星と水星2つの惑星は、目的を異にして働きます。木星が深く習俗に根差した信仰と関連している一方で、水星は自分なりの信仰を組み立てます。
牡羊から双子のサインまで
天秤から射手のサインまで
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